侵襲ってなーに?

ICU
ダンカン
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今回は「侵襲」について一緒に学んでいきましょう!

侵襲!?

 

ダンカン
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この「侵襲」とそれに対する「生体反応」を理解することは、ICUや周術期の患者さんを看護していく上で、とても大切だよ。

 

 

「侵襲」か。。

でも、なんか難しそうな内容やね。。

 

ダンカン
ダンカン

大丈夫!

できるだけ分かりやすく、かみ砕いて説明していくよ。

 

「侵襲」についてシリーズ化して書いていきます。

今回の記事は第一弾です。

「侵襲についての概要」を、できるだけ分かりやすく説明していきます。

 

今回の記事を読めば、

  1. 侵襲とは何か?
  2. ホメオスタシスとは?
  3. 過大侵襲とは?

を理解することができます。

 

「侵襲」を理解するための第一歩目の記事になります。

 

ダンカン
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それでは一緒にみていきましょう!

侵襲ってなーに?

 

ダンカン
ダンカン

まず「侵襲」って、なにか分かる?

 

うーん、よく分からへんな。。

 

 

ダンカン
ダンカン

侵襲は「生体を乱す何らかの外部や内部からの刺激のことを言うんだ。

 

例えば交通事故による外傷や、手術などは外部からの刺激の一つとしてイメージしやすいんじゃないかな?

 

 

ふむふむ。

 

じゃー、内部からの刺激はどういう時に起こるの?

 

 

ダンカン
ダンカン

働き始めたばかりの新人時代を思い出してみて。

 

で、その日の指導係がめちゃくちゃ怖い先輩だったらどう思う?

 

 

うわー、緊張するし、怒られないか不安な気持ちになる。。

 

ダンカン
ダンカン

そうだよね(涙)。。

その緊張や不安な気持ちが、内部からの刺激になるんだ。

 

  • 外部刺激:手術、外傷、熱傷、出血、中毒、感染、脱水、疼痛etc
  • 内部刺激:悪性腫瘍、急性膵炎、劇症肝炎、緊張、不安、恐怖、興奮etc

 

ダンカン
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「侵襲」が起こると、様々な生体反応が起こります。

 

例えば、感染したら一般的に発熱します。

これは外部から身を守るために免疫システムが働くためです。

 

また、不安な気持ちになると交感神経が優位になり、

心拍数が上がり、呼吸数も増えます。

これも生体反応によるものです。

 

このように、「侵襲」に対して生体の恒常性を保つために様々な生体反応が起こります。

 

ダンカン
ダンカン

これは、

身体にホメオスタシス(恒常性)という機能が備わっているからなんだ。

 

ホメオスタシス?

ホメオスタシス(恒常性)

前述したとおり、生体は内部環境を保つために、常に天秤のような働きを行っています。

 

例えば、暑ければ汗をかいて熱を放散し、体温を一定に保とうとします。寒ければ、身体が震えて(シバリング)、熱を産生します。

 

 

この働きが、ホメオスタシス(恒常性)です。

 

ダンカン
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このホメオスタシスの維持は、

生体の「神経システム」「内分泌システム」「免疫システム」の3つのシステムが、バランスを保ちながら行っています。

 

「神経システム」「内分泌システム」「免疫システム」については、別の記事で詳しく解説していきます。

 

「ホメオスタシス(homeostasis)」:クロード・ベルナー(フランスの生理学者)が提唱した「内部環境の固定性」という概念を、ウォルター・B・キャノン(アメリカの生理学者)が発展させました。ちなみに、ホメオスタシス(homeostasis)は、homeo(同一の)stasis(状態)を意味するギリシャ語に由来しているようです。

過大侵襲

前述したように、侵襲が起こると、生体の機能を維持しようと、ホメオスタシス(恒常性)が働きます。

 

 

しかし、

ホメオスタシスが対応できない程の、とんでもなく大きな侵襲が加わることがあります。

それを「過大侵襲」と呼びます。

 

 

 

ダンカン
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侵襲の大きさの程度は下の図を見るとイメージしやすいよ!

引用元:小川道雄ほか 臨床侵襲学 臨床に生かす侵襲学のすべて へるす出版 1998

 

生体にとって、侵襲の程度が大きすぎたり、侵襲からの回復時間が長くなったり、さらには感染などであらたに侵襲が加わってしまうと、生命の維持が困難になってしまうことがあります。

 

ダンカン
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高侵襲の状態が続くと、低栄養や免疫能の低下、凝固線溶異常などをきたし、MODS(多臓器障害)、MOF(多臓器不全)へ移行し、予後がとても悪い状態になってしまいます。

 

「侵襲」を理解することは、大切なんだね!

 

 

「侵襲」を理解することは、患者に今なにが起こっているのか?今後、どんな生体反応が起こるのかを予測することができ、それを踏まえて看護ケアを行うことができます。

 

今回のシリーズを通して「侵襲」を一緒に学んでいきましょう!

 

✅参考文献



・重症集中ケア 重症患者の全身管理~ストレス反応とその対応 2022.8・9月号

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