胸部Xp(レントゲン) ~留置物の位置確認のポイント ~ ①CVカテーテル ➁胃管 ➂気管チューブ

ICU
ダンカン
ダンカン

こんにちは!ダンカンです。

 

今回は、胸部レントゲンでデバイスの位置確認を

なんとな~くできることを目標にまとめてみました!

 

今回の記事では、イメージを掴んでいただいて、

さらに深く学びたい人は、成書と組み合わせてもらえれば理解が深まると思います。

 

 

それでは、今回の目標です。

 

ダンカン
ダンカン

今回は、日常業務でよく目にする

 

  1. 中心静脈カテーテル(CV)
  2. 胃管
  3. 気管(挿管)チューブ

胸部レントゲンをみて、これらのチューブの位置確認のポイントがなんとなーく分かる!ことを目標にしてます。ぜひ最後まで気楽にみてください。

 

✅動画が学びたい方はこちら↓↓

胸部Xpをみてみよう

まずは、このレントゲン画像をみてください。

 

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp140512-01n.pdf

 

 

ダンカン
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実はこのレントゲン画像には、

CVカテーテル、胃管、気管チューブが写っています

 

この画像をみて、それぞれのチューブが見えて、

さらに挿入されている位置が適切な位置にあるのか?不適切な位置にあるのか?が分かれば、この記事を最後まで読む必要はないかもしれません。

 

「全然わからないよー」とか「どこにチューブが写っているの?」という方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

答えを先にみておきます。

 

ダンカン
ダンカン

今回の記事を最後までみれば、これらが見えるようになってきます(たぶん)。

それでは、それぞれのチューブの位置確認のポイントをみていきます!

CVカテーテル(中心静脈カテーテル)の位置確認のポイント

まずは中心静脈カテーテルからみていきましょう。

 

教科書的には、「カテーテルの先が右心房に入らない大静脈内」と表現されています。

 

ここであることを思いませんか?

 

 

 

ダンカン
ダンカン

CVカテーテルの位置を確認するためには、

「右心房の位置」を把握しておくことが大切です。

 

 

この辺が右心房になります。

 

 

 

もう少し詳しくみていきましょう。

 

下の図をみて下さい。

むかって左側が胸部レントゲン画像、右側が解剖のイラストです。

 

 

 

右側の解剖のイラストをみると、

上大静脈があって、その下に右心房があるのが分かると思います。

 

次に、むかって左側の胸部レントゲンをみて下さい。

膨らみがふたつあります。

 

一つ目の膨らみが上大静脈、2つめの膨らみが右心房です。

 

ダンカン
ダンカン

まずは右心房を追って、

その上下に位置する中心静脈を同定してください。

 

 

CVカテーテルは内頸静脈、鎖骨下静脈、大腿静脈のいずれかから挿入されます。

 

右内頸静脈からカテーテルが挿入されていれば、このような位置になりますね。

 

レントゲンでは、このようにうつります。

カテーテルの先が右心房に入っておらず、上大静脈内にあるのが分かると思います。

 

ダンカン
ダンカン

ちなみに、カテーテルにはX線不透過ラインが入っていて

ラインが見えやすくなっています。

 

CVカテーテルの位置確認のポイントはなんとなく分かったのではないでしょうか。

次に、「正しい位置にカテーテルが入っていないとどんな危険があるのか?」を一緒にみていきましょう。

CVカテーテルの挿入の長さが深いと何で危険?

カテーテルの挿入の長さが深い場合は、何が問題になるでしょうか

 

カテーテルが深く入りすぎた場合は、右心房を刺激して
不整脈の原因になったり、穿孔してしまう可能性があります。

 

CVカテーテルの挿入の長さが浅い場合

逆にカテーテルの先が浅い場合だと、どんなことが考えられるでしょうか?

 

中心静脈カテーテルからは、循環作動薬や抗がん剤など重要な薬剤を投与しているケースが多いです。

 

カテーテルが数㎝抜けてしまった場合は、薬剤が血管外へ漏れてしまうことがあります。

 

循環が維持できなくなったり、皮膚損傷を起こしたりと、血管外へ漏れると大変です。

 

ダンカン
ダンカン

日頃からレントゲンでカテーテルの位置を確認しておくことは、とても大切です。

 

胃管の位置確認のポイント

 

ダンカン
ダンカン

次に胃管です。
これまた日常業務でよく使用されるチューブです!

 

胃管の適切な位置はどこかというと、

教科書的には「食道と胃の移行部から10cm程度は挿入されている」ことが望ましいと言われています。

 

それでは、食道と胃はどこに位置するのか?ざっとみていきましょう。

食道と胃の位置関係

こんな感じで位置しています。

胃は横隔膜の下にあります。

 

ダンカン
ダンカン

まずは胃管の先が横隔膜の下にあるか?

なおかつ、むかって右側にあるか?をみましょう!

 

この辺にあれば、胃管が適切な位置に留置されていると言えます。

 

不適切な胃管の位置

 

ダンカン
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もし、胃管の先がむかって左側にあれば深く入りすぎです。

 

 

 

胃を越えて十二指腸まで胃管がすすんでいるかもしれません。

 

 

 

胃管は栄養剤や薬を投与したり、溜まりすぎた胃の内容物を排出する目的で胃の中に留置されています。

 

チューブが食道内でUターンしてたり、気管の中に入っていたりすると

注入による誤嚥につながります。

 

ダンカン
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注入前には様々な確認方法があると思いますが、

疑わしい時は必ずレントゲンで胃管の位置確認を行うことが大切です。

 

気管チューブ(挿管チューブ)の位置確認のポイント

最後は気管(挿管)チューブです。

適切な気管チューブの先端の位置は、教科書的には「気管分岐部より2〜5cmくらい手前」と言われています。

 

気管チューブの位置確認をする際には、まずは気管分岐部を探しましょう!

気管分岐部の探し方

むかって右側の解剖のイラストをみてください。

水色で色付けしているところが気管支で、左右に分かれています。

 

つぎに、むかって左側のレントゲンをみて下さい。

管の中は空気が通っているので、黒っぽく映っています。

 

 

ダンカン
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右側のイラストと見比べてみて下さい。

気管支であろう部分がうっすら黒くみえてくると思います。

 

黄色で色付けしてみます。

ダンカン
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右に分かれている部分が、気管分岐部です。

 

 

この辺に気管チューブの先があれば良いですね。

 

ここで知っておきたい大切なことがあります。

実は、気管チューブは首の位置で簡単に長さが変わってしまいます

Head rotation, flexion, and extension alter endotracheal tube position in adults and children - Canadian Journal of Anesthesia/Journal canadien d'anesthésie
Purpose The purpose of this study was to evaluate the effect of head rotation in adults and children on endotracheal tube (ETT) position and to confirm previous...

 

気管チューブは頸部の位置で長さが変化する(挿入の長さが浅い場合は特に注意!)

「どのように長さが変わるのか?」は、つぎのようなイメージです。

頸部をこのように後屈すると、気管チューブの位置は浅くなります。

 

チューブが浅い状況で、後屈してしまうと気管チューブが抜けてしまうかもしれません。

 

ダンカン
ダンカン

朝一のレントゲン画像で、チューブが浅い場合には医師へ報告し、気管チューブの位置を調整してもらいましょう。

 

では、逆にチューブの挿入位置が深すぎるとどうなるでしょうか

 

気管チューブの挿入の長さが深い場合

 

主に右側の気管支にチューブが落ち込んで、無気肺を起こしてしまうかもしれません。

 

ダンカン
ダンカン

この状態は、いわゆる片肺挿管です。

左側の肺に空気が入らないことで、左側の無気肺をおこしてしまいます。

医師へ報告しチューブの位置を調整してもらいましょう。

 

 

では、最初にみたレントゲンをみて下さい!

気管チューブの位置は正しい位置にあるでしょうか?

 

 

 

ダンカン
ダンカン

実は、チューブの先が右の気管支に入っていて片肺挿管の状態なんです。

おわりに&参考文献

今回は、臨床でよく使用されているデバイスの位置確認について話をしていきました。

今回の記事を読むことで、レントゲンへの苦手意識が少しでもなくなり、

「レントゲンでデバイスの確認をしてみよう」と思っていただけたら幸いです。

最後までみていただきありがとうございました。

✅参考文献

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