こんにちは!
ダンカンです!
私事ですが、先日、認定看護師教育機関の受験をしてきました。
いわゆる、認定看護師になるための学校の受験です。
クリティカルケア認定看護師になるために、
教育機関の受験を行い、先日無事に合格しました!
「認定看護師を目指しているけど勉強方法がよく分からない」と感じている方や、「直ぐではないけど将来的に認定看護師を目指したい」と感じている方々の参考になればと思い、本記事を書きました。
是非、最後までご覧ください!
認定看護師教育機関(教育課程)への受験勉強のコツ
学校によりますが、
多くの教育機関の入学試験は、
以下の3つで構成されています。
- 筆記試験
- 小論文
- 面接
明言されていませんが、この中でも筆記試験の点数が大部分を占めると言われています。
満点が200点として、「筆記試験100点、小論文+面接100点」というイメージです。
(情報元は認定看護師の先輩からの話なので、それなりに信憑性はありそうですが、あくまでイメージです)
そのため、筆記試験対策に時間を費やすことをオススメします。
私も多くの時間を筆記試験対策に費やしました。
ここからは、私が行った筆記試験対策を一つずつ紹介します!
過去問を解く
まずは、過去問を手に入れて、解きましょう!
看護協会の会員であれば、
下記サイトから入学試験の過去問(1年分の筆記試験と小論文)を手に入れることができます。
↓下記のように各領域の過去問を入手することができます。
ただし、看護研修学校と神戸研修センターの過去問なので、自身が受験する教育機関に過去問があるかは確認しておきましょう。
私は、看護研修学校の過去問を3年分手に入れて、
それを軸に勉強しました!
※上記の看護協会のサイトからは直近の1年分しかダウンロードできないため、将来的に認定看護師を目指そうと考えている方は、計画的に毎年過去問をダウンロードして入手しておくことをオススメします。
過去問を解いてみたら、今の自分の現在地(理解度)が分かります。
私が最初に過去問を解いた感想は
「なにこれ?難しいぞ。。」でした。
現在地(理解度)を知り、ようやく勉強がスタートします!
調べたことをノートや教科書にまとめる
上記の過去問は、解答がありません。
つまり、各設問に対しての答えを自分で調べる必要があります。
下記は、過去に出題された問題の一つです。
問題:心電図所見と考えられる原因の組み合わせについて誤っているものはどれか。
- PQ間隔延長 ー ジギタリス効果
- QT間隔延長 ー 高Ca血症
- QRS軸延長 ー 脚ブロック
- 異常Q波 ー 心筋虚血
この問題に対してのそれぞれの選択肢について、自分があまり理解できていないことを調べながら、下の写真のようにノートにまとめます。
字が汚くすみません(笑)。
自分が読めて理解できるようにまとめればOKです!
まとめるのは、参考書に書き込んでも良いし、ノートにまとめても良いし、ご自身のやりやすい方法で良いかと思います。
私がノートにまとめた理由は、学んだものを一か所にまとめることができ、あとで繰り返し読み返すことができるためです。
認定学校の受験用の教科書はないので、どうしても複数の参考書や各ガイドラインから勉強する必要があります。
それら学んだものを一か所に集約するために、私はノートにまとめました。
オススメのノートは、無印良品の4コマノートです。
コンパクトで、持ち運びやすく、勤務の休憩時間や試験直前にパラパラとみながら復習することができました。
個人的には、調べた内容は何度も読むことや耳で聞くことを反復することが大切だと思います。
そのためには、スキマ時間を活用することが大切です!
スキマ時間を活用する
受験勉強を始めて気づいたことがあります。
やばい。。勉強時間が確保できない。。
私の勤務は3交代であり、準夜明けの休みや深夜→深夜の間など頭がぼーっとしており、頭が正常に働いている時間帯はあまりないなーと感じました。さらに、私は2児の父でもあり、幼子のご飯や風呂いれなどあり、勉強会時間の確保が難しいと焦りました。
そこで、注目したのがスキマ時間です。
通勤時間や料理する時間などのスキマ時間は、一日の中にかなり存在していることが分かりました。
そこで、ノートにまとめたことを、携帯電話に録音し、スキマ時間に聴き続けました。
深夜→深夜の頭が働いていない時間帯や通勤時間などのスキマ時間は録音したものを繰り返し聴きました。
頭が正常に働く時間帯(例えば、日勤前の朝活や準夜明けではない休日など)には、過去問を解いたり、理解できていないことをノートにまとめたりしました。
そうすることで、調べたことが記憶に定着し
本番の筆記試験では9割ほど自信をもって解くことができました。
「スキマ時間を制する者は試験を制する」
持論ですが、どの試験にも応用できると感じます!
クリティカルケア認定看護師教育機関の受験のために勉強した内容
最後に、クリティカルケア認定看護師の教育機関の受験のために勉強した内容を紹介します。
これから紹介する内容をノートにまとめたのですが、まとめる際のポイントがあります。
それは、数年分の過去問をみて、難易度を把握しておくことです。
細かいところまでまとめてしまうと膨大な量になってしまうため、難易度に合わせてまとめることをオススメします。
例えば、過去問に「急性腎障害の診断基準は尿量とCrで判断する」程度の難易度で出題されていたとしたら、
「2日以内にCr値が0.3㎎/dl以上増加、もしくは7日以内にCrの基準値から1.5倍上昇、もしくは尿量0.5㎎/kg/Hr以下が6時間以上持続している。上記の1つでも満たせば急性腎障害」というKDIGO分類の数字までは覚えなくても良いだろうと判断することができます。
「もし過去問に数字まで出題があるのであれば、数字まで覚えた方が吉かもしれない」
そんな感覚で、私はまとめていました。
下記の各ガイドラインはノートにまとめました!
https://www.jsicm.org/pdf/jjsicm28Suppl.pdf
https://jsn.or.jp/member/news/AKI-guideline-pub-comm.pdf
https://www.jsicm.org/pdf/soki_riha_1805.pdf
https://minds.jcqhc.or.jp/docs/gl_pdf/G0001306/4/Burns.pdf
https://www.jsicm.org/publication/pdf/220728JSICM_ihardsg.pdf
https://www.jaam.jp/info/2015/pdf/info-20150413.pdf
https://www.sccm.org/sccm/media/PDFs/PADIS-Guidelines-Japanese-2019.pdf
https://www.jsicm.org/pdf/1guidelines1410.pdf
オススメの参考書
上記のガイドライン以外にも、内容を押さえておきたい参考書を紹介します。
✅下記二つは、広く浅く網羅的に学べました。何問か試験に出たので、読んでおいて良かったと思いました。
✅ショックと侵襲の理解は必須です。侵襲に関してここまで分かりやすく、しかも細かく体系的に書かれている本はなかなかないです。ここからも何問か出ていたので、まとめておいて良かったです。
オススメの動画教材
スキマ時間には、自分で録音したもの以外にも、YouTube動画で学習を行いました。
✅ゴロー/イラストで学ぶ体の仕組み
とっつきにくい免疫をはじめ、解剖生理を学ぶことができました。今回の勉強でかなりお世話になりました。試験前の弱気になりそうなメンタル対策やマークシート対策など、目から鱗な情報が盛りだくさんでした。
✅出直し看護塾
身体所見から医療面接、検査など幅広く学べることができました。動画の時間も数分と長くないので、待ち時間などのスキマ時間にさっと学べてオススメです。
大事なことは、どこに聴診器を当てるかです、そのコツは。 – YouTube
高い倍率への対策
認定看護師教育機関は、領域によって入試の倍率が様々です。
私が受験したクリティカルケア領域の倍率は、看護研修学校は約4倍です。
4人あたり1人しか合格することができない狭き門です。
そのため、可能であれば併願することをオススメします。
私も2校受けました(1校は合格し、もう1校は来月合否がでるので結果待ちの状態です)。
併願している受講生は多く、試験会場で「あっお久しぶりです(あなたも併願してるんだ)」と顔を見合わせる場面がありました(笑)
私はある認定看護師の先輩から「高校受験じゃないんだから、私たちの時は1校勝負にしたよ」と併願に対して否定的な言葉を言われました。
だけど、よく考えてみて下さい。
クリティカルケアは従来の集中ケアと救急が一緒になったため、その分競争率が増えていると考えられます。
倍率をみると、不合格の人数の方が多いです。
そのため、リスクヘッジをして、併願することは当たり前の行動だと思います。
併願は、提出書類の準備が増えてその分の試験勉強の時間が減ったり、受験料や移動費が倍かかったりとデメリットはありますが、合格率を上げるためには検討しても良いかもしれません。
最後に
今後、認定看護師を目指したいと考えているかたは、試験勉強だけではなく、日々の業務を頑張ることが必要です。
受験して感じることは、
「認定看護師として所属している施設にどれだけ影響を与える(還元する)ことができる人材であるか?」を問われているように感じました。
私は、ICLSコースのインストラクターとして院内の蘇生教育を行ったり、RRT(ラピッドレスポンスチーム)のメンバーとして組織横断的な活動を行ったり、部署の教育委員などの役割があり、客観的にみても組織に影響を与えることができる役割を持っており、そこも評価されて合格したのではないかと推測しました。
今回の記事が、認定看護師を目指す方の参考になれば幸いです。
私は、まだ認定看護師になるためのスタートラインに立ったに過ぎません。ここから勉強を積み重ねて、クリティカルケア認定看護師として組織の課題解決に向けて、力を発揮していけたらと思います。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
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