胸腔ドレーン挿入時の看護 ~図解で解説~

処置介助

その日は突然訪れます。

 

とつぜん、病室にきたDrからの一言

 

 

新人さんや経験の浅いNs

はたまた

しばらく介助についてなかったNsは、パニックに陥るかもしれません。

 

 

そんなことにならないように

胸腔ドレーン挿入の介助方法をできるだけシンプルに書いていこうと思います。

 

すきま時間にでも読んで、きたるべき時に備えてください(笑)

 

挿入の目的は2つ

胸腔ドレーン挿入の目的は、

➀排気 と ➁排液 

の2つです。

 

➀排気

胸腔内に空気が溜まると、肺が膨らまない。

管を入れて、胸腔内の空気を抜いてあげる!

 

 

新人Ns
新人Ns

気胸が該当するよ

 

➁排液

胸腔内にが溜まると、肺が膨らまない。

管を入れて、胸腔内のを抜いてあげる!

 

 

新人Ns
新人Ns

心不全や胸部外傷などで、胸水、血液、膿が溜まった時に行うよ!

 

 

排気か?排液か? 目的によって挿入の位置が変わっていきます。

 

 

空気は軽く上側に溜まるから、肺尖部に挿入

は重力で下側に溜まるから、肺底部に挿入するのよ

 

挿入介助の手順(考え方)

挿入介助の流れは、できるだけシンプルに覚えましょう!

 

 

 

➀ばい菌が入らないように管を入れる所は清潔にして

➁入れるときに痛くないように麻酔打って

➂カテーテルを入れて

④管が抜けないように糸やテープで固定する

 

胸腔ドレーン挿入に限らず

CVカテーテル挿入やスパイナルドレーン挿入などもおおまかには①~④の手順ですすみます。

 

「挿入の手順ってどうだっけ?」と焦る人は、1から10まで完璧に覚えようとしがちです。

もちろん、細かいところまで覚えておく方が良いですが、覚えられなければ意味がありません。

 

細かい手順はメモに残しておくとして

覚えることは➀~④のみで良いと思います。

 

 

できるだけシンプルな形で覚える

が、頭に残りやすいポイントです。

(細かい手順はメモに残して、隙間時間に反復して眺めましょう)

 

 

それでは、実際の挿入の手順をみていきます(※Drによって手順はまちまちなので、参考程度にご覧ください)

 

挿入介助の手順(実践)

と、クソDrから、おっと、、Drから言われたら

物品の準備が必要です

 

新人Ns
新人Ns

急に病室きて、Drからこんな言い方されたら、イラっとしませんか?

 

胸部レントゲンや身体所見からアセスメントして、「胸腔ドレーン挿入するかもしれないと思って、もう準備してます」ってDrに言えるエキスパートナースになろうと思わないの?

 

 

 

新人Ns
新人Ns

そうですね!自分間違ってました

(ふざけんなよ。こっちは何人の受け持ちしとると思っとんや。)

 

さて、物品も下の①~④のカテゴリーに分けて準備すれば覚えやすいかもしれません。

 

 

実際に胸腔ドレーンを挿入するのはDrなので、

極論、Nsは物品の準備ができて、合併症の有無の観察ができれば良いと思います。

あとは、患者さんが安心して実施できるような声掛け。

 

それでは、手順をみていきましょう!

 

 

 

 

 

Drに清潔にシリンジを渡して、

Nsでキシロカインアンプルの蓋をとり、

Drが清潔に吸いあげる。

Drに清潔に針を渡したら、居所麻酔のシリンジの完成です。

 

 

 

局所麻酔をした後は、

いよいよカテーテルを挿入します!

 

 

新人Ns
新人Ns

カテーテル挿入直後に胸水がでてこないように、なんで鉗子でクランプするんですか?

胸腔ドレーン挿入の目的が排液の場合、胸水を出した方が良いと思うんですけど。。

 

胸水が出た後、カテーテルから胸腔内に空気が入ってくるの。

そうなったら、どうなると思う?

 

 

新人Ns
新人Ns

空気が胸腔内に入るってことは、気胸になる!?!?

 

そうなの!

カテーテルをopenにしておくと、気胸になってしまうの。

だから後述する「持続吸引装置」をつなぐまでは、鉗子でクランプしておく必要があるの。

 

カテーテルを挿入した後は、カテーテルが動かないように固定が必要です。

 

 

最後に、

挿入したカテーテルと「持続吸引装置」をつなぐことで、胸腔ドレナージが開始できます。

 

 

 

 

コネクターが外れると、気胸を起こしてしまいます。

コネクターの接続箇所を糸できつく結んだり「タイガン」というプラスチックバンドで留めたりします。Drによって違うので、その都度確認しましょう

 

 

 

持続吸引装置は、大きく分けて2種類あります。自施設で使っているタイプをご確認下さい。ここでは割愛します。

 

まとめ

胸腔ドレーン挿入をはじめ、処置の介助で大切なことは

  1. 手順を把握し
  2. 物品の準備ができ(物品の使用方法も理解できている)
  3. 起こりうる合併症を観察し
  4. 患者さんが安心して処置を受けることができる環境調整

をすることだと思います。

 

今回は主に①、➁に焦点をあてて書きました。

 

居所麻酔にキシロカインを使うことでのショックのリスクや

カテーテル挿入時の血管や肺、心臓の損傷

縫合が緩いことでの皮下気腫の発生

など、起こりうる合併症は多々あります。

 

また学習を深めてみて下さい。

 

それでは、良い臨床を過ごしましょう!

 

参考文献


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